2008年12月2日火曜日

福島清画伯の連載エッセイ「渚と街角の神話」

「炎のように」「魂のバンドネオン MiNE SAGAWA」


12月1日付の中国新聞朝刊に「バンドネオン」というタイトルのエッセイと絵が掲載されました。
サブタイトルは「昭和と歩んだ老奏者」。
バンドネオンの素敵な水彩画がモノクロで載っています。

<以下、記事より抜粋>
「備前陶を代表する藤原啓・雄父子の回顧展が岡山県立美術館で催され、父子と親交のあった広島のバンドネオン奏者が演じると聞いて岡山へ来た。」
「さらば我が草原よ(アディオス・パンパ・ミァ)の作曲者マリアノ・モレスとの共演。
李香蘭、淡谷のり子、ディック・ミネのための伴奏や、戦前の上海租界でのバンド活動などがあると聞く、その人生は昭和の歴史そのものである。」
「藤原啓に捧げた「炎のように」、雄の依頼で作曲した「二つの壷」も演目に入っているという会場を訪れて、まずは父子の備前陶の作品を鑑賞する。
やがて定刻に現れたダークスーツに痩身を包んだ白髪頭の物静かな老人は、画家の予想をはるかに凌いでバンドネオンという楽器を熱情的な夜の底で奏でるために生まれてきたような風貌だった。」