2008年9月2日火曜日

広島でのコンサートのチラシです

「炎のように」「魂のバンドネオン MiNE SAGAWA」



佐川峯をリーダーとする6人編成のタンゴ演奏で限定版LPが制作された際に、備前焼人間国宝 藤原雄先生が贈られた言葉がLP(アルバムタイトル:「炎のように」)のジャケットに印刷されています。その一部です。

「魂のバンドネオン
あまりにも甘く、あまりにも哀しく、そしてあまりにも激しいバンドネオンのひびき。
そんなバンドネオンを思いっきり一人で弾ける演奏家は佐川峯先生をおいてほかに日本中誰もいないと私は信じている。」

10月5日(広島)の演奏会は佐川峯さんが「一人で思いっきり弾く」バンドネオン・ソロ演奏です。

タンゴと言えば「アルゼンチン・タンゴ」→「ラ・クンパルシータ」というのが常識でしょう。
これらのコンサートではこれが百点満点の常識ではないという楽しい体験をされることでしょう。
「エッ、こんな国々にも「タンゴ」があるんだ」と。

ジャズ演奏の途中に入る「ドラム・ソロ」や「ベース・ソロ」、楽しいですね。
でも、ドラム・ソロ演奏会とかベース・ソロ演奏会には馴染みがないですね。
バンドネオンもソロ演奏に適した楽器ではないのだそうです。
それをしましょうという佐川峯さん、是非、会場で真偽のほどを確認されては如何でしょう。

ソロ演奏をする人がほとんどいないのであれば、楽譜探しはどうするんでしょう。
佐川峯さんは自分でソロ用に編曲します。
ヴァイオリン、ピアノとのトリオ演奏の際には、バンドネオンだけでなく、ヴァイオリンとピアノの楽譜も佐川峯さんが書きます。
ピアノ科出身なのでピアノはいいとしてもヴァイオリンはどうやって音を確かめるんですか、と尋ねたことがあります。
「ヴァイオリンもピアノもバンドネオンで音を確かめます」との答えには驚きました。

曲と曲の間のMC,楽しみなものですね。東京下町育ちの佐川峯さん、音楽学校を卒業後、21歳で中国・大連でプロ入り、李香蘭(山口淑子元参議院議員)20歳の大スターのバンドメンバーとして満州ツアー、その後、上海、東京、博多を経て広島に住んで30有余年、まだ、東京アクセントが抜けません。
「しろしま」というのは「ひろしま(広島)」のことです。

平成20年10月5日(日)に広島市のゲバントホールで開催される佐川峯バンドネオン・ソロ演奏会のチラシです。ピアニストの津川のり子さんが特別賛助出演されます。